日本のペタンク
現状と問題点
フランスの1クラブにも満たない登録会員数で、日本には幾つものペタンク団体が存在しています。

MAD PETANQUE は団体ではありません。日本の現状を憂えて、すべてのペタンク愛好家に共通の場を提供することを目指していきます。

高齢者ペタンク大会の問題点

普及の初期的段階では生じがちなことではあるが、フランスとちがって、定年退職した人のスポーツのように行われている現状では、ペタンクはなかなか本当の理解が得られないようだ。

以下の例は、それぞれの地域の指導者の理解力が問題になるところだが、このレベルをいかにして早く通過するかを考えることが必要です。

ア・選手はテランの中に入ってはいけないと思っているチームがある。

 つまり、投球はテランの外から行うと思っている。
 ひどいところでは、テランには審判員しか入れないとする。これはもうペタンクと はいえない。

イ・投球円はテランの両端に固定して描かれているものだと思っているチームがある。

 テランの両端から交互に投げると思っている。この例は、テランが12m×3mでつくられているときは、テラン端から1m入って投球円を描けばとくに問題はない。ただ左右に1mの範囲での投球円がずれる場合はある。

ウ・測定は、審判員か監督が全部してくれるものだと思っているチームがある。

 高齢者がペタンクをする効果は、判断や測定を自分たちがすることで、いわゆる、ぼけの予防にもなることがある。この意味を無くしてしまっている。

エ・監督の指示で投球するものだと考えているチームがある。

 作戦を考え合うことが、チームでのコミュニケーションづくりに役立つことも忘れてはならない。これも大切なペタンクの要素である。

オ・競技は時間制限が必ずあるものだと思っているチームがある。

 日本だけの悪い習慣であることを認識して大会運営をする必要がある。
 投球間隔1分以内のマナーは守る必要がある。白熱したゲームの良さが無くなってしまう。

カ・ペタンクボールに競技規則が有ることを知らない選手がいる。

 
おもちゃのボールを購入している。普及用ブールという売り方もよくない。
 ブールロワジールつまり遊びで使って、競技には使わないブールなのだ。

キ・テランは平らに均して仕上げてあるものだと思っているチームがある。

 ペタンクでは、芝生やひどい傾斜地以外はテランになり得る。日本芝なら、芝枯れの時期や刈り込まれた状態ならテランにできる。ビュットが隠れる芝ではできない。 

 いろいろな変化のあるテランで、地面の状態を上手く読みとって競技する楽しみを知る必要がある。

ク・相手チームに投げかける言葉が相手にプレッシャーを与えることを知らない選手が存在する。逆に、プレッシャーを受けても、審判員にアピールすることを知らない選手が存在する。

 競技中に相手チームに話しかけることはしないのがマナーだ。得点を確認しあうことと、測定結果や判断について聞いたり、答えたりする程度だと考えた方がよい。
それは、おかしい、こうやるのが正しいなどと意見を言ったり、注意することも良くない。必要があれば、すべて審判員にしてもらう。

 まだ初心者のチームだとみて、いろいろ言って自分たちが精神的に優位に立つことを考えるチームがある。いわれた方も、なにかくどくど言ってくるチームで我慢してるが、気持ちの上でプレッシャーを感じてることなのだ。審判員にアピールするのがよい。審判員もそれに応えられる審判員でなければならない。

ケ・持ちボールは手に持っていなくてはならないことを知らないで、投球円横に並べて置くものと思っているチームがある。

 これも指導員に原因があることです。一人が2球、あるいは3球、どんな特徴がある相手選手がまだブールをもっているかが、次の投球に関係していることを知らなくてはななりません。そのためにも、ブールは手に持っているのがマナーです。

コ・選手の立つ位置に規則が有ることを知らない選手がいる。

 投球者のすぐ脇に立っていたり狭いテランの中央に立っていたり、おまけに歩いていたりしてはいけません。ビュットを投げる方向が決まったらすぐに、ビュットの奥斜め横、ビュットより2m以上離れて立つようにします。たとえ味方同士でも話していたり、動いていたりしてはいけません。 

思いつくままに書き並べてもこの程度はすぐ出てきます。

 高齢者の祭典であるねんりんピックで全国から選抜されて参加してもう10数回になるのですから、もうこのような選手の参加が無くなっても良いはずですが、無くならないのはどうしてでしょうか?

 その理由をいくつか考えてみることにします。

1)地区によっては、高齢者だけで競技をして、大会役員がゲートボール審判員であったりします。地区だけの競技方法をゲートボール流にアレンジしてしまって競技していたりします。それがいつまでたっても改善されない状況があります。

2)最近は少なくなりましたが、地区の指導員が若い方であっても、若いだけに、ペタンクをスポーツとして認識出来ないで、ビー玉遊びと同じ考えで、遊び方は自由に考えた方法で、球だけがペタンクの球といった指導、普及をしておられる。

3)競技規則のボールの規定も知らない運動具店が、安いおもちゃのボールを仕入れて、安いペタンクボールと言って、人や関係機関に売っている。

4)本来ペタンクは、高齢者だけ、若者だけで競技するスポーツではありません。

 フランスでは、7歳から77歳のスポーツといわれるように、世代を超えてチームをつくり競技に参加できるスポーツなのです。
 日本で普及活動を行って、日本では、フランスの状況に比較して、若い世代と高齢者を同一にはしにくい面が多すぎる。つまり、若い世代に正しいペタンクの理念を体得していただいて、その方たちが、将来、日本のペタンクを担うようにしたほうが、本当のペタンクが伝わるようです。

 フランスのペタンクには60歳以上を参加資格とするベテランという区分があって、フランス選手権大会もある。マナーも技量も経歴も人柄までもすばらしい選手が優勝している。

 40年以上の競技歴の選手が多い。マルセイエーズ大会のチャンピオンになって日本へ来たことがある、ポール・ゴルチャコフ選手もベテラン部門でフランス選手権のチャンピオンになった人である。彼ももう70歳代半ばになるが現役のティルールである。ただ、心臓発作で倒れられたとも聞いている。心配だ。

 本当のベテランが日本でも育つのはまだ何年を必要とするのだろうか。